チェーリング

大人になって酒を飲んだ時の話題の一つに「なつかしネタ」がある。芸能界の話題然り、学校の話題然り、他愛のない話題であり、また結構盛り上がるものである。上司bicelle 好用の悪口を肴にするより精神衛生上もよほど好ましい。
たいていの話題には賛同者がおり、話題を提供した者もかすかな満足感とともにひと時の楽しい時間を過ごすことができ「一同メデタシ・メデタシ」となるのだが、僕の経験上、いまだかつてただの一度も話が合わなかったネタがある。
カテゴリーは子供の頃の遊びの話、カン蹴りのローカルルールの違いに始まり、色オニ、高オニといった鬼ごっこもの、はては、駄菓子屋ネタの「念力けむり」や「ハッカ紙」等どの話も「あー、あったあった」「おれの田舎ではさぁー」といった具合にたいていは「なつかし感」を共有できるものなのだが、こいつだけは賛同者に出会ったことがないのである。思うに、単に偶然にもこの遊びに興じた友人に出会わなかっただけなのか、またはこの遊びがよほど偏ったローカル的なものであるからなのか、そのどちらかであろう。
その遊びとは「競技チェーリング」
チェーリング自体は知られていて、ネットで検索してもちゃんと登場する。色とりどりのプラスチックの小さなリングが20個入って駄菓子屋では一袋10円で手に入る。女の子はアクセサリーとして遊ぶことが多く、男でよく見かけたのは自転車のタイヤのスポークにはめる遊び方で、タイヤが回転するたびににぎやかな音とカラフルな色彩が見る者の目を楽しませた。学校のお楽しみ会などの飾りつけに利用されていた記憶もある。
僕の小学校五年生から六年生にかけてこいつを使った「競技」「ゲーム」が僕の周辺で一世を風靡した、誰が考えたのか知らないが今思い返していてもルールが秀逸で劇的に面白かったのである。ここに記すことでもしかすると同好の士と出会えるかもしれない、思い起こしてちょっと紹介してみたい。


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